新薬ザガーロはプロペシアを超えるのか?
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こんにちは。
さて、今回は発売から4ヶ月が経過した新薬「ザガーロ」についてです。
このブログをご覧になっている方は既にご存知の方も多いかもしれません。
実際、当院でもカウンセリングにご来院される方でザガーロという単語を口にする患者様も増えて参りました。
ザガーロは元々アボルブという商品名で存在していたお薬です。
還元酵素を抑制しDHTの血中濃度を下げる働きがある為、前立腺肥大症のお薬として開発されたものです。
しかしこのDHTを下げるという作用はAGAにも効果がある為、転用されてきました。
ミノキシジルと流れは同じですね。
しかし、AGA薬として本邦の認可がされたという事は、今までなかった効果が付されたという事です。
それは、仮に重篤な薬害が発生した場合に対する保障が受けられる様になったという事です。
もちろん、同時にそういった危険性がまず起こらないという「安全」に対するお墨付きが得られた事でもありますが
100%安心・安全のお薬など存在しません。
その保障が「転用」では受ける事が出来なかったのです。
しかし正式にAGA薬としても認可された事で、より安心して使えるようになりました。
ですので、進行を抑止するお薬として「プロペシア」なのか「ザガーロ」なのか、患者様の選択肢が増えた事は喜ばしい事だと思います。
さて、最後に「プロペシアがいいのか、ザガーロがいいのか問題」について、あくまで私見ですが書いておきます。
還元酵素のⅠ型・Ⅱ型両方抑制するザガーロの方が一見効果が高そうですが、正直な所、今の段階では甲乙つけがたいかなと思います。
そもそも、テストステロンをDHTに還元するのはⅠ型ではなく、Ⅱ型還元酵素だと言われています。
より強い副作用がでるかもしれないというリスクと天秤にかけてどうなのかとは考える部分です。
しかし、キチンと認められたお薬に対してそう考えるのは詮無き事ですので、大いに使ってみて良いのではないでしょうか。
その上で患者様が選べばよいと思っています。
とにもかくにも患者様にとって治療における選択肢が1つでも増える事は素晴らしい事なのですから。
では、また次回。
ザガーロの事はもとよりAGA治療についてご質問がある患者様は、メール・ライン・お電話などでお気軽に豊田までお越し下さい。
神戸中央クリニックサイト
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