薄毛や抜け毛に悩む方必見!知っておくべきプロペシアの基礎知識
髪は女性の命といわれていますが、男性にとっても例外ではありません。薄毛の悩みが深刻になると、自信を持てなくなり、仕事もプライベートもうまくいかなくなってしまうということもあるでしょう。
このような状態を避けるためには、薄毛の治療法を理解し、自分に合った治療に取り組むことが大切です。しかし、適切な治療をおこなえば、その悩みを解消できる可能性があります。
そこで今回は、薄毛の原因と、代表的な治療薬である「プロペシア」についてまとめてみました。
薄毛や抜け毛はなぜ起こる?
「朝起きたら枕元にたくさん毛が落ちている」「生え際や頭頂部が薄くなってきた」――このような症状がみられる方は、もしかすると脱毛症を発症しているかもしれません。脱毛症には「円形脱毛症」や「脂漏性脱毛症」などいくつかの種類がありますが、そのうち男性を中心に発症するのが「AGA(男性型脱毛症)」です。
AGAの主な原因は男性ホルモンによるもので、毛髪の成長サイクルが乱れ、髪が育つ前に抜け落ちてしまうことで起こります。このサイクルを繰り返すうちに軟毛化が進み、薄毛になってしまうのです。
また、AGAは中高年が発症するものと思われがちですが、そんなことはありません。早い人では20代前半で発症することもあるため、年齢に関係なく薄毛や抜け毛には注意が必要です。
さらに、AGAは遺伝の影響を受けやすく、父親や祖父が薄毛だと自身も薄毛になりやすいといわれていますが、はっきりとした要因はまだ解明されていません。遺伝の他に生活習慣が影響することもあるため、薄毛の要因を特定することは難しいとされているのです。
そのほか、AGAの症状は人によって異なり、生え際が後退する前頭型や頭頂が薄くなる頭頂型、生え際がM字に後退していくM字型などがあります。頭皮が脂っぽい、毛にコシがなく柔らかい、細く短い毛が抜けるといった症状がある方は、男性型脱毛症になりやすいといえるでしょう。
いずれの場合も放置すると進行してしまうため、早めに治療を始めることが重要です。
薄毛治療薬「プロペシア」の基礎知識
薄毛治療薬にはいくつかの種類があり、その中で最も知名度が高いとされているのがプロペシアです。プロペシアは経口タイプの治療薬で、フィナステリドと呼ばれることもあります。
AGAの原因物質であるDHT(ジヒドロテストステロン)を作り出すのが「5αリダクターゼ」と呼ばれる酵素です。この5αリダクターゼがテストステロンを変換することでDHTを生成します。プロペシアにはこの5αリダクターゼを阻害する働きがあり、DHTの生成を抑制することによりAGAの予防・改善を促すという方法です。
プロペシアは高い満足度を誇る治療薬ですが、服用してすぐに効果が現れるわけではありません。毛髪の成長には2~6年かかるとされているため、効果的に治療するためには最低でも6ヶ月以上続けることが望ましいといえます。
また、副作用として性欲減退や勃起機能不全などの症状が起こる可能性があるため、注意しなければなりません。そのほか肝機能に影響を及ぼすこともあるので、肝機能障害をお持ちの方は必ず医師にご相談ください。
まずは医師の診察を受けよう
今回はプロペシアについてご紹介しましたが、薄毛治療薬には他にもミノキシジルやザガーロなどがあります。プロペシアでは効果が得られなかった方や、副作用や持病で服用できない方でも、これらの薬を使用することでAGAを改善できるかもしれません。
そして、有効成分を直接頭皮に注入する「HARG(ハーグ)療法」もあります。成長因子やビタミン剤などを配合したHARGカクテルを頭皮に注入し、自然な発毛・育毛を促すという治療法です。アレルギー起因物質を含まず、治療薬のような副作用の心配がありません。
プロペシアをはじめ、薄毛治療にはいろいろな方法がありますので、気になる症状が現れ始めたらクリニックで相談するようにしましょう。薄毛を放置したままにしていると、次第に悪化し治療が難しくなってしまうこともあります。最悪の事態に陥らないためにも、早めに医師の診察を受けることが大切です。
おわりに
男性の薄毛の多くはAGAが関係していますが、それ以外の原因で薄毛が起こる可能性もゼロではありません。そのため、原因と症状を正しく理解しないまま自己判断で行動すると、効果が得られないばかりか却って悪化してしまうケースもあります。
適切な治療をおこなうためには、専門知識を持つ医師の診察を受けるということが何よりも重要です。正しい知識を得ることで、より効果的な薄毛治療に取り組むことができるでしょう。