フケを治すには湯シャンが効果的?正しい湯シャンを知って頭皮に優しいフケ対策を


フケや乾燥、痒みやニオイなど、頭皮のトラブルにはさまざまなものがあります。これらの頭皮トラブルを引き起こす原因の一つが毛穴に詰まった皮脂汚れです。

一方、洗髪して汚れを落とせばトラブルが解消するかというとそうとも限りません。それどころか、過度に洗髪をすることによってかえって頭皮の状態が悪化してしまう可能性も。

そんなデリケートな頭皮を労りながら毛穴汚れを落とす方法として、今「湯シャン」が注目を集めています。湯シャンの効果と手順を学び、頭皮トラブルの改善に役立てましょう。

フケが出るのはどうして?

毎日洗髪をして清潔にしているのに、フケが出て困っているとお悩みの方もおられるでしょう。

そもそもフケとは、古くなって剥がれ落ちた角質細胞のことです。これは新陳代謝によって発生するものですので、フケそのものは病気というわけではありません。

しかし、髪の生え際が白く見えるほど大量にフケが発生している場合、頭皮に何らかの問題があると考えられます。フケの原因にはさまざまなものがありますが、乾燥や皮脂、アレルギーやマラセチア菌が原因となっているケースが多く見られます。

たとえば、乾燥性のフケは頭皮の皮脂や水分が不足し、乾燥して皮膚が剥がれることで発生します。また、乾燥だけでなく皮脂の過剰分泌が原因で脂性フケが出るケースもあるため注意しましょう。

そのほか、アトピーや花粉症などのアレルギーが起因して頭皮が敏感になったり、マラセチア菌と呼ばれる常在菌が繁殖し頭皮が炎症を起こしたりすることもフケの大量発生に繋がります。

免疫力の低下がフケを悪化させるケースもあるため、生活習慣の改善に取り組むことも大切です。

湯シャンの効果と手順

日本では、シャンプーを使用し毎日洗髪をすることが当たり前の風習です。シャンプーを使用することで、毛穴に詰まった汚れを洗い流すことができ、さっぱりした爽快感を得ることができます。

しかし、この爽快感が時としてフケの発生に繋がることを忘れてはなりません。皮脂は毛穴詰まりやニオイの原因となりますが、外部の刺激から皮膚を守る役割も持っています。

健康な頭皮を維持するためには、皮脂のバランスを保つことが重要なのです。毎日のシャンプーは、必要な皮脂まで洗い流し頭皮を傷める原因になりかねません。そこで検討したいのが、シャンプーを使用せずお湯だけで洗髪する「湯シャン」です。

シャンプーは洗浄力が非常に高く肌への刺激が大きいため、頭皮がデリケートな方ですと乾燥や炎症などを起こしてしまう場合があります。洗髪後に頭皮が乾燥しフケが増えやすくなる方は、湯シャンに変えることでフケを改善できるかもしれません。

それでは、湯シャンの手順をおさらいしていきましょう。

  1. 髪を洗う前にブラッシングします。ブラッシングをすることで、髪についたゴミやホコリを落とすことができます。
  2. 37~40度のぬるま湯で、5分程度頭皮をマッサージします。
  3. タオルで髪を包み込み水気を拭き取ります。頭皮をゴシゴシこすることは避けましょう。
  4. ドライヤーを使いしっかりと乾かします。温風を頭皮に近づけすぎないよう注意してください。

髪のごわつきが気になる時は、お酢またはクエン酸を薄めたお湯に髪を浸けることで滑らかな仕上がりになります。いきなり湯シャンを始めることに抵抗がある方は、シャンプーの回数を徐々に減らしてみましょう。

最初は2日に1回や休日のみ湯シャンをするなどして、少しずつ慣れていく方法がおすすめです。

湯シャンが合わない人もいる

頭皮への刺激がなく敏感肌の方でも安心しておこなえる湯シャンですが、すべての方に適しているとは限りません。湯シャンは肌に優しいぶん洗浄力が弱まるため、脂性のフケが発生している方には合わない可能性があります。

皮脂の量が多く頭皮が脂っぽい方や、頭皮のニオイが気になる方、ベタつきのあるフケが出る方や整髪料を使用している方などは、お湯だけでなくシャンプーを使用して洗髪した方がよいでしょう。

シャンプーにもアミノ酸系やノンシリコンなどいろいろな種類がありますので、自分に合うシャンプーを探してみてください。

また、フケが長期的に出続ける場合や頭皮に炎症を伴う場合は、自己判断せずに医師の診察を受けるようにしましょう。クリニックで処方された薬を使用することで、フケを改善できるケースがあります。

おわりに

頭皮の乾燥や皮脂の過剰分泌など、フケが発生する原因はさまざまです。湯シャンはフケ治療に効果的ですが、フケの種類によってはかえって悪化してしまう場合もあるため原因の見極めが非常に重要となります。

乾燥性のフケか脂性のフケか判断がつかない場合は、湯シャンを試す前に医療機関を受診してください。フケの原因を知ることで、最適な治療法を見出すことができるでしょう。

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