冬の髪の毛は静電気でパサパサ!髪の静電気を予防する4個の方法
冬といえば、寒さや乾燥に悩まされる季節ですよね。そしてもう一つ多くの方を悩ませているのが静電気です。毎年この時期になると、静電気を除去するグッズを持ち歩いているという方もおられるでしょう。
静電気といえば厄介なのがパチっとした痛みですが、それだけではありません。髪が乾燥したりセットが決まらなかったりするなど、静電気は髪にも様々な影響を及ぼします。
当記事では。静電気に悩まされずヘアアレンジを楽しむための4個の対策法をご紹介しますので、毎年冬になると髪がパサパサになってしまうとお悩みの方は、ぜひ参考にしてください。
髪の静電気はなぜ起きる?
静電気というと体にパチっとした痛みが走る現象を思い浮かべますが、痛みや刺激がなくても静電気は発生しています。冬場、衣類を脱いだ際にパチパチと音が出たり、髪の毛が逆だったりするのも静電気の影響です。これらの現象はどのようなメカニズムで起きるのでしょうか。
静電気が発生する原因は、端的にいえば摩擦です。物体同士が接触すると摩擦電気と呼ばれるものが発生し、この摩擦電気は接触時の圧力や面積が広いほど大きくなります。さらに、接触回数が増えることでも摩擦電気は大きくなっていくことでしょう。
全身の中で髪の毛に静電気が発生しやすいのは、常に髪の毛同士が擦れ合っているためです。特に髪が傷んで乾燥している方や、ブラッシングを頻繁にする方、ロングヘアの方などは、摩擦の力が増えるため静電気が起こりやすくなります。
なぜ夏より冬に静電気が発生しやすいのかというと、空気中に含まれる水分の量が少ないことが原因です。湿度の高い夏は水分を伝わり摩擦電気が外へ逃げていきますが、湿度が低く乾燥している冬は、電気が外に流れず体にどんどん溜まってしまいます。
髪の毛の静電気対策4個
静電気が発生するメカニズムはおわかりいただけたと思います。では、冬場の静電気による髪のパサつきや逆立ちを防ぐには、どのような対策を取ればいいのでしょうか。
ブラシを見直す
冬場にブラッシングをおこなうと、髪が余計に乾燥し広がってしまうことはありませんか?これはブラッシングによって髪に摩擦が起き、摩擦電気が発生することが原因です。
特にプラスチック素材のブラシは静電気を発生させやすいため、ブラシは木製のものを選びましょう。毛の部分は、動物の毛を使用したものか木製でできたものを使用すると静電気を抑えられます。
髪を保湿する
静電気は乾燥していると発生しやすくなりますので、乾燥しないようきちんと保湿をすることが大切です。中でもトリートメントは髪の表面をコーティングし静電気を防ぐ効果がありますので、乾燥が気になる方はトリートメントを使用してみましょう。
洗い流さないトリートメントを使用すると、より高い効果が期待できます。
正しい方法で髪を洗う
洗浄力の高いシャンプーは使用感がサッパリしており汚れが落ちたように感じますが、必要以上に洗浄力の高いシャンプーは、髪や頭皮の乾燥の原因になる恐れがあります。髪のパサつきや頭皮の乾燥が気になる方は、洗浄力が強すぎないシャンプーを使用してみましょう。
また、タオルで強く擦ったりドライヤーの温風を長時間当てたりするのはNGです。タオルを使用する際は髪を挟むように優しく水分を拭き取り、ドライヤーは20cmほど離して使用してください。
根元から毛先に向かって乾かすのがコツです。最後は冷風を当て、髪のキューティクルを引き締めましょう。
服の素材に気をつける
着ている服の素材によっては、より静電気を起こしやすくなる場合があります。
帯電しやすい素材はナイロン、ウール、ポリエステルなどで、綿や麻は摩擦を受けてもほとんど静電気は発生しません。静電気による髪のパサつきを防ぐためには、静電気が発生しにくい素材の衣類を着用することが大切です。
また、静電気には異なる素材が擦れ合うことで発生しやすくなるという特徴があるため、重ね着をする場合は素材の近いものを選ぶようにしましょう。
抜け毛を悪化させないために
髪と頭皮が健康な方であれば、一時的に静電気が発生したとしても特に問題はありません。しかし、抜け毛が発生しやすい方の場合、静電気によって絡まった髪を無理やりブラッシングしたり、髪が引っかかったりすることで、抜け毛がさらに悪化してしまう恐れがあります。
抜け毛や薄毛が気になる方は、今回ご紹介した静電気対策を実践するとともに、薄毛対策にも取り組んでみましょう。薄毛対策には市販の育毛シャンプーや育毛剤を使用する方法もありますが、自分の頭皮環境を知るという意味でも、一度医療機関で診察を受けることをおすすめします。
なお、医療機関では症状に合った内服治療や外科治療をおこなうことが可能です。より高い薄毛改善効果が期待できるでしょう。
おわりに
静電気の影響で髪がまとまらなかったりヘアセットがうまくいかなかったりすると、なんだか気分が沈んでしまいますよね。自分の髪型に自信を持てないことが、ストレスに繋がってしまう場合もあります。
冬場の静電気に悩まされないためにも、ヘアケアと環境を見直し、髪への自信を取り戻しましょう。