「髪が薄くなってきた……」そう感じたら、早めにおこないたい薄毛予防と対策

01

「髪のボリュームが減った気がする」「分け目が薄くなり目立ってきた」――このような悩みをお持ちではありませんか?ふと鏡を見たとき、自分の姿が写った写真を見たときなどに、髪が薄くなってきたと感じる方が多いようです。

薄毛に気付いたらできるだけ早く対策をとることが大事ですが、どのような薄毛対策をとればいいのかわからないという方もおられるでしょう。

これより、薄毛の原因と予防法・対策を紹介していきます。髪の薄さにお悩みの方は参考にしてください。

髪が薄くなってしまう原因とは?

男性の薄毛には、AGA〈男性型脱毛症〉、円形脱毛症、脂漏性脱毛症などいくつかの種類があります。種類ごとの原因を見ていきましょう。

AGA〈男性型脱毛症〉

脱毛症の中で、男性にもっとも多く現れるのがAGAです。AGAは代表的な薄毛の症状で、多くの方がAGAによる薄毛に悩まされています。

加齢とともに発症リスクは高まりますが、10代や20代だからといって安心はできません。AGAは10代・20代の若い世代でも発症してしまうケースがあるのです。

AGAは、テストステロン〈男性ホルモン〉が5α-リダクターゼと結びつき、DHTに変換されることによって起こります。DHTには髪の毛の成長サイクルを乱す働きがあり、それによって健康な髪が生えづらくなってしまうのです。

円形脱毛症

髪の毛が円形に抜けてしまう脱毛症のことで、10円ハゲと呼ばれることもあります。AGAが比較的ゆっくり進行していくのに対し、円形脱毛症は短期間で薄毛が進行するのが特徴です。

原因はすべて解明されているわけではありませんが、現在はストレスの他に自己免疫や自律神経異常が関係していると考えられています。

脂漏性脱毛症

脂漏性脱毛症はマラセチア菌という真菌によって引き起こされる薄毛です。マラセチア菌はもともと皮膚に存在する菌ですが、過剰に繁殖すると痒みやフケの原因となり、悪化すると毛穴が塞がり薄毛を引き起こします。

薄毛を予防するための方法

02

薄毛を予防するためには、外側と内側、両方からのアプローチが重要になります。まず、普段使用しているシャンプーを見直してみましょう。

なお、高級アルコールシャンプーなどの洗浄力が高すぎるシャンプーは、乾燥を招き頭皮環境を悪化させてしまうことがあります。頭皮が乾燥している方やフケが出やすい方は、アミノ酸系シャンプーを試してみましょう。

また、頭皮マッサージをおこない血行を促すことも効果的です。血行不良は髪への栄養不足の原因になり、薄毛を引き起こします。

両手の指の腹で頭皮を包むようにマッサージをおこないましょう。育毛剤と頭皮マッサージを併用することで、血行促進の相乗効果を期待することもできます。

そして、生活習慣の改善も忘れずにおこないましょう。生活習慣が悪いと、髪の成長状態が悪くなり抜け毛や薄毛が起こりやすくなります。

中でも食事と睡眠は健康な髪を育むうえで欠かせないものです。そのため、バランスのいい食事をきちんと摂取し、質のいい睡眠をとるようにしましょう。6時間以上の睡眠をとるのが望ましいといえます。

また、睡眠の質を上げるために、就寝する1時間前から照明を薄暗くしたり、音楽を聴いてリラックスしたりするのも効果的です。

進行する前に対策をとろう

脱毛症は、放置すると進行してしまう恐れがあります。特にAGAは進行性の脱毛症であり、症状が進むほどに改善が難しくなりますので、薄毛に気付いた段階で治療に取り組むことが大切です。

どのような治療をおこなえばいいのかわからないという方は、クリニックを受診してみましょう。医師に相談することで、自分に合った適切な治療法を指導してもらうことができます。

薄毛は皮膚科でも診察してもらえますが、薄毛について相談することに抵抗を感じる方は、薄毛治療をおこなっているクリニックを受診すると安心です。そのようなクリニックは、プライバシーに配慮していることも多く、安心して薄毛の悩みを相談することができます。

おわりに

薄毛に気付いても、対処法がわからずそのまま放置してしまう方は少なくありません。脱毛症の中には自然に完治するものもありますが、放置することで悪化したり、慢性化したりするケースも多く見られます。

何より「さらに薄毛が進行したらどうしよう……」という不安を抱えながら過ごすのは、精神衛生的にもよくありません。悩みを抱え込まず、医師に相談するなどして薄毛治療に取り組んでいきましょう。

関連する記事