秋は抜け毛が増えるって本当?抜け毛が進行する前に始めるべき薄毛治療と対策について


暑さが和らぎ体力の戻る秋は、食欲が増えてつい食べすぎてしまう季節です。しかし増えるのは食欲だけではありません。
実は秋は抜け毛のシーズンともいわれており、抜け毛が増える季節でもあるのです。

なぜ秋になると毛が抜けやすくなるのか、そして抜け毛を防ぐにはどう対策を取ればいいのか、具体的に解説していきます。

秋に抜け毛が増えるのは自然なこと

秋に入って抜け毛が増えると、「このまま抜け続けて薄毛になってしまうのではないか」と不安を感じる方もおられるでしょう。
しかし心配はいりません。なぜなら秋に抜け毛が増えるのは自然な生理現象だからです。

動物は秋に毛が生え変わりますが、人間にも動物と同じ生え変わりの遺伝子が残っているといわれています。
それに加え夏バテによる栄養不足や睡眠不足、ストレスや疲れなどが影響し、さらに髪が抜けやすくなってしまうのです。

そもそも髪の毛は健康な人でも毎日50~70本程度抜けるといわれており、多い人では100本以上の毛が抜けることもあります。
毎日これだけ抜け続けても薄毛にならないのは、ヘアサイクルによって髪が再び成長するため。

一度髪の毛が抜け落ちても、一定期間を経て再び生えるようになっています。
毛髪のヘアサイクルはおよそ4~6年で、1本ごとにヘアサイクルが異なるためまとめて抜けることは通常ありません。

抜け毛が急に増えたら注意が必要

抜け毛が増える秋に髪がいつもより多く抜けるのは自然なことです。しかしこれは裏を返せば、薄毛の兆候に気づきにくい季節ということでもあります。
脱毛症による薄毛の場合、気付かずに放置してしまうと症状が進行し治療が難しくなってしまうでしょう。

もし抜け毛の量が気になったら、一過性のものか脱毛症によるものかを確認するためのセルフチェックをおこなうことが大切です。
脱毛症の症状としては、次のようなものがあります。

・髪が細くなりコシがなくなった
・頭皮が硬くなり、マッサージしてもあまり動かない
・細い毛や短い毛が抜ける
・抜けた毛の毛根が小さく、先が尖っている
・何本もまとめて抜ける
・家族に薄毛の人がいる

これらの項目に当てはまる方は、脱毛症による抜け毛の可能性が考えられます。
セルフチェックだけで判断することは難しいため、気になる症状がある場合は速やかに医師に相談しましょう。

進行する前に薄毛治療を始めよう

脱毛症にはいくつかの種類がありますが、その中でも成人男性の多くに見られるのがAGA(男性型脱毛症)です。
AGAは髪が成長しきらないまま抜けてしまう症状で、髪が徐々に細く短くなっていくため、頭皮が透けて薄毛になったようにみえます。
AGAは進行性の脱毛症ですので、早めの段階で治療を始めることが重要といえるでしょう。

男性型脱毛症の治療法には、飲み薬の服用や外用薬の塗布、育毛剤や植毛などがあります。
この中でもっとも一般的なのは薬物療法ですが、薬物療法をおこなったからといって必ず薄毛が改善するとは限りません。
体質によって効き目は異なり、副作用があるため薬を服用できない方もいます。

副作用などの心配がなく、安全性の高い治療法としてはHARG療法と呼ばれるものがあります。
HARG療法とは成長因子を含んだHARGカクテルを頭皮に注入する治療法で、AGAや円形脱毛症、牽引性脱毛症や脂漏性脱毛症など脱毛症の種類を問いません。
発毛だけでなく育毛を促す栄養素も含まれているため、総合的な薄毛治療に取り組むことができます。

そして薄毛改善に必要なのは医療機関での治療だけではありません。
薄毛は生活習慣とも強い繋がりがあるため、薄毛を治療していくためには生活習慣を変える必要があります。
睡眠の質の向上やバランスの良い食事を意識し、ストレスを溜め込まないよう発散する場をつくることが大切です。

おわりに

夏の終わりから秋にかけては自然と抜け毛が増える季節です。そのため、あまり敏感になる必要はないでしょう。

しかし細く短い毛が抜けたり、髪の質が変わったりした場合は注意が必要です。もしかするとその症状は、一時的な抜け毛ではなく脱毛症かもしれません。

いずれにせよ自己判断は危険ですので、異変を感じたら薄毛治療をおこなっている医療機関へ相談にいきましょう。
専門的な診察を受けることで、抜け毛に対する不安を解消することができるはずです。

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