頭皮ニキビを治したい!頭皮にニキビができる原因と予防法を徹底解説
顔のニキビとは違い、髪で隠れた頭皮のニキビはなかなか気付くことができません。シャンプーをした時に初めてニキビの存在に気付いた……という経験をお持ちの方もおられるでしょう。
頭皮ニキビに関する情報は、顔ニキビの情報と比べるとまだそれほど多くありません。頭のニキビに気付いた時、どういった予防と治療をおこなえばいいのか、頭皮ニキビに関する情報を詳しくお伝えしていきます。
なぜ頭皮にニキビができる?
顔のニキビは鏡で簡単に確認することができますが、頭皮は鏡で確認する機会が少なく、悪化してからでないと気付かないこともあります。気付いた時にはニキビが複数発生していたり、化膿したりしているケースが少なくありません。
頭皮ニキビは、毛穴に溜まった皮脂にアクネ菌が繁殖し、炎症が起きて発生することが多いです。通常、皮脂は毛穴から皮膚表面に分泌されますが、肌のターンオーバーが正常におこなわれなくなると、毛穴が角質によって塞がれ皮脂の出口がなくなってしまいます。
その状態が続くと、毛穴の中に皮脂が溜まり、そこにニキビの原因となる菌が繁殖しニキビができてしまうのです。
肌のターンオーバーが乱れてしまう理由はさまざまで、原因を特定することは容易ではありません。頭皮への刺激など外因的なものもあれば、ストレスや睡眠不足、ホルモンバランスの低下などが関係していることもあります。
頭皮ニキビができた場合、生活習慣や洗髪方法、衛生面など、原因を多角的に探る必要があるでしょう。
顔のニキビと頭皮ニキビの違い
顔のニキビと頭皮ニキビに大きな違いはなく、毛穴に皮脂が詰まることでニキビができるというメカニズムは同じです。
ただ、頭皮は髪が生えているためケアが難しく、衛生状態が悪くなりやすいという点が顔や体とは異なります。毛穴一つ一つが大きく皮脂の分泌も活発ですので、毎日のケアが欠かせません。
また、洗髪の際に使用するシャンプーやリンス、髪を整えるためのワックスやスプレーがニキビの原因になることもあります。寝具が汚れていたり、不衛生な指や手で頭皮を触ったりすることもニキビに繋がりますので注意しましょう。
頭皮は顔と違い外から見えづらいため、簡単なお手入れだけで済ませがちです。しかし、頭皮も顔や体と同じ一枚の皮膚で繋がっていることを忘れてはいけません。
また、ニキビを放置することで頭皮の環境が悪化し、抜け毛が増えてしまうケースもあります。外から見えないからと軽視せずに、日頃からきちんとお手入れをおこなうようにしましょう。
頭皮ニキビの予防法
頭皮ニキビを予防するためには、毛穴に皮脂が詰まらないよう正しい洗髪をおこなうことが重要です。洗髪は一日一回を目安に、まずは38度程度のぬるま湯で頭皮の汚れを落としていきます。
シャンプーを使用する際は、手のひらで泡立ててから髪に乗せ、指の腹でマッサージするように汚れを落としていきましょう。
爪を立てたり擦ったりする行為は、頭皮トラブルの原因になるだけでなく抜け毛や薄毛の原因にもなりますので避けてください。洗浄力の強いシャンプーを使用すると、必要な皮脂まで洗い流してしまう恐れがあります。
乾燥肌や敏感肌の方は、肌に優しいアミノ酸系シャンプーなどを選ぶとよいかもしれません。
そのほか、食事の見直しや生活習慣の改善も頭皮ニキビの予防に繋がります。油を多く含んだ食品やインスタント食品、肉類はニキビを悪化させる可能性もありますので、過度な摂取は控えるようにしましょう。肌の新陳代謝を促すビタミンB群やビタミンCの摂取も効果的です。
また、ストレスもニキビの原因になる場合があります。そのため、ストレスを溜め込まず発散させることも大切です。
なお、軽い運動はストレス解消に繋がるだけでなく、血液の巡りがよくなり新陳代謝を促す効果も期待できますので、適度な運動も取り入れてみましょう。
おわりに
頭皮ニキビは人から気付かれにくいため、つい放置してしまいがちです。しかし、対処せず放置し続けることで、ニキビが慢性化し治りにくくなってしまう可能性もあります。
頭皮トラブルにできるだけ早く気付くためには、毎日の洗髪だけでなく、頭皮の状態を確認する習慣をつけることが大切です。今回ご紹介した予防法を実践し、頭皮ニキビのできにくい頭皮環境を整えていきましょう。
頭皮ニキビが改善しない場合や、フケや痒みが治まらない場合は、できるだけ早く皮膚科を受診することをおすすめします。