男性から髪を奪う「AGA」とは?AGAを学んで正しく薄毛治療
できることならハゲたくない、そう願う男性はたくさんいらっしゃいます。しかし薄毛は願うだけで防げるものではありません。
では、どうすれば薄毛を防ぎ、大事な髪を守り続けていくことができるのでしょうか?それは、薄毛のメカニズムを知り、予防と治療に取り組むことです。
多くの男性を悩ませる薄毛
「なんだか最近、髪のボリュームが減ってきた」と感じることはありませんか?慌てて育毛ケアを始める方もいれば、何もせずそのままにしておく方もおられるでしょう。
ストレスは薄毛の原因の一つとされているため、あまり気にしすぎるのは良くありません。だからといって、一切ケアをせずに放置してしまうのも適切な対応とはいえないでしょう。最初はほとんど目立たなかった薄毛が、放置するうちに地肌が見えるまで進行してしまうケースもあります。
薄毛の一番の問題は、自分の容姿に自信が持てなくなってしまうことです。自分に自信が持てなくなることで、仕事や恋愛がうまくいかなくなってしまうこともあります。また、周囲の人が自分を笑っている、薄毛のせいで嫌われると思い込むなど、被害妄想が現れるケースも少なくありません。
それだけではなく、美容院に行けない、鏡を見られない、帽子なしでは外出ができないなど行動が制限されてしまうこともあります。薄毛は日常生活に支障をきたすほど深刻な問題なのです。
AGA(男性型脱毛症)の特徴
脱毛症には男性型脱毛症・びまん性脱毛症・円形脱毛症などがありますが、このうち男性に多く見られるのがAGA(男性型脱毛症)です。AGAとは思春期以降に現れる脱毛症で、生え際・前頭部・頭頂部のいずれか、もしくは複数の箇所が薄くなっていく症状のことを指します。
AGAは、DHT(ジヒドロテストステロン)が毛を生成する毛母細胞の働きを阻害することにより起こるものです。DHTによってヘアサイクルが乱れ、毛髪が十分に育たないまま抜け落ちることで薄毛が目立つようになります。
男性ホルモンの他に遺伝も関係しているといわれていますが、両親が薄毛ではないからといって安心してはいけません。なぜなら、食生活や睡眠、ストレスや喫煙などが原因で薄毛になる可能性もあるからです。
進行性の脱毛症であるAGAは、時間の経過とともに症状が悪化していくという特徴があります。日本人男性のおよそ3人に1人はAGAの傾向があるとされているため、現時点で症状のない方でも油断はできません。
異変に気づいたら、できるだけ早く薄毛治療をおこなうことが進行を止める鍵となるでしょう。
クリニックでAGAを治療するメリット
市販の育毛グッズを使用して薄毛を改善する方法もありますが、市販の製品は有効成分の種類や量に制限があるため十分な効果が得られるとは限りません。より効果的な治療を希望するのであれば、AGA治療をおこなっているクリニックに相談するのがベストだといえます。
クリニックでは専門医師による診察を受けられ、頭髪の状態や正しい頭皮ケアについて知ることができ、また、プロペシアやロゲインといった薄毛治療薬を処方してもらうことも可能です。
薬物治療の他には、再生医療で薄毛を治療していく「HARG療法」という治療法もあります。医療機関での薬物治療は脱毛を抑制する作用が強く、発毛を促す効果はあまり高くありませんでした。
一方、HARG療法は成長因子を含んだ薬剤を直接頭皮に注入するため、発毛機能を蘇らせる効果が期待できるでしょう。3~8週間おきに治療をおこなうことで、乱れたヘアサイクルが正常に戻り丈夫で抜けにくい髪が生えるとされています。
どのような脱毛症にも対応しており、副作用やアレルギーの心配がありません。従来の薄毛治療では変化が見られなかったという方でも、HARG療法であれば髪が生える喜びを実感することができるはずです。
おわりに
薄毛は自分一人の力で簡単に改善できるものではありません。育毛グッズを手当たり次第に試したり、自己流マッサージをおこなったりすることが、却って頭皮に負担となってしまう場合もあるでしょう。
薄毛を改善したいと思ったら、専門の医療機関に足を運んでみてはいかがでしょうか。専門医の診察を受けることで、今後の対応を明確にすることができます。
一人で悩みを抱え込むことは頭皮にも精神的にもよくありませんので、まずは医師に相談するということが大切です。