ひどいワキガで悩んでいる人に朗報!最新ワキガ治療法について
ワキガは男女ともに発症するものであり、「腋臭症(えきしゅうしょう)」という別名があるほど認知性の高いものです。
その程度は千差万別ですが、ひどいワキガになると、周囲に影響を与えてしまうことがあります。自分のニオイですから、自分は耐えられても、他人に耐えてくれというのはなんとも難しい話ですよね。
そこで今回は、そんなワキガのメカニズムと治療についてご説明します。
ワキガのメカニズムと治療について
人間の身体にはアポクリン線とエクリン線と呼ばれる、2つの汗腺があります。ワキガは、このアポクリン線と密接に関わっているのです。
アポクリン線は少し白く粘り気のある汗を出すという特徴があり、これが肌の表面にいる常在菌によって分解されることで、あのワキガ特有のニオイを発生させます。
したがって、ワキガを治療する場合、アポクリン線に対して何らかのアクションをとる必要があるということです。治療法には、活動を弱める、除去する、破壊するという方法があります。
ワキガの具体的な治療法
ボトックス注射
ワキガの症状が軽度の場合、ボトックス注射によって症状を改善させることが可能です。こちらは、シワなどに対して有効とされているボツリヌス菌をワキの下に注入することで、神経伝達物質の働きを弱め、汗の量を減らします。
つまり、汗の量が減れば、ニオイの原因となる汗がなくなるため、ニオイがしなくなるということです。施術も注射を打つだけなので、痛みも少なく、短時間で終わらせることができます。
外科的手術
ワキガの症状が重度の場合、アポクリン線を除去するために外科的手術を行うのが一般的です。こちらは脇などを切開したり穴を開けて、ニオイの原因となるアポクリン線を除去します。
一方で、外科的手術を行うため効果は非常に高いものの、「手術はちょっと…」と敬遠されがちです。また、麻酔が切れたら傷口が痛むこともあり、そのうえ傷が回復するまで定期的なケアをしなければならず、生活にもさまざまな影響があります。
こちらはワキガ治療の最終手段であるといえるでしょう。
レーザーによる治療
ボトックス注射では効果を感じられないものの、外科的手術は避けたいという方におすすめなのが、レーザー治療です。レーザー治療であれば、メスを使わないでワキガを治療することができます。
こちらは、レーザーによって、皮膚の奥に隠れているアポクリン線を破壊する方法です。機器によって痛みに違いはあるものの、激痛が走るということはほとんどなく、気軽にワキガを治療したい方に人気となっています。
ワキガ治療で利用できるレーザーの種類
ワキガをレーザー治療するときに用いられる機器にはそれぞれ特徴があります。これより、その特徴をご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
ビューホット
ビューホットは、中央クリニックが開発した最先端のワキガ治療法です。フラクショナルRFという高周波を照射して、アポクリン汗腺とエクリン汗腺を効率よく破壊します。
レーザーということもあり、皮膚へのダメージを心配される方もおられると思いますが、冷却しながら施術を行うため、皮膚が受けるダメージを最小限に抑えることを可能にしました。
さらにビューホットには、施術が1回~2回で終わるという特徴があり、肌に赤みはでるものの通院の負担がありません。さらに2週間ほどお風呂はシャワーという制限がありますが、それ以外は私生活に影響がないため、気軽に行える治療法となっています。
ウルセラドライ
ウルセラドライは、高密度焦点式超音波を用いたレーザー機器であり、顔のシワやたるみとりなどでも使用されることがあります。ウルセラドライもまた汗腺にレーザーを照射して破壊することで、ワキガを改善する方法です。
一方で、ウルセラドライも傷跡の残らない治療法となっていますが、術後に軽度のやけどや赤みがでることがあるので、留意してください。
ペアドライ
ペアドライは、前述したビューホットとウルセラドライのどちらも使用する治療法です。ビューホットは浅い位置にある汗腺を破壊するのに適しており、ウルセラドライは深い位置にある汗腺を破壊するのに適しているという特徴を持っています。
つまり、2つのレーザーの長所を併せ持った治療法です。
おわりに
ワキガは誰かに相談しづらい、デリケートな問題であり、一人で悩みを抱え込んでしまいがちです。しかし、それではいつまで経っても改善はしません。
ワキガにはさまざまな治療法があるので、自分に合ったものを見つけ出すために、ぜひカウンセリングだけでも受けてみましょう。